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訪問診療とは

​私が医者になった30年前には病院のベッドがたくさんあり、病気になれば入院する。ご高齢の方は自宅で介護が必要な場合はそのまま最後の時まで入院されている事が通常でした。

​今では信じられない方も居られるかもしれませんが、ご家族の事情などで退院したくても退院出来ない方もおられました。

しかし当時より医療費が年々爆増していくことはわかりきっていたため

国の方針で療養型病院と言われるベッドはほとんど消滅させられ、リハビリ入院という名目の入院も診療報酬が支払われなくなりました。

病名によって診療報酬が決まっており、病院は一定期間以上患者さんの入院を受けていると赤字経営になるように設定されています。

介護保険というシステムを作り、自宅で介護を行い、治療が難しい難治性の病気の方や、終末期の方はなるだけ自宅で最後を迎えるという方向に大きく転換しました。

​そこで必要となるのが在宅医療を支える医療従事者の存在です。

本来であればまずはそこを整えてからの方向転換が筋であるのですが

後付けの在宅医療となってしまっています。

訪問看護ステーション・介護サービス事業所などが多く設立されました。非常に過酷な業務を行ってくださるその方達の労力に支えられて在宅療養はなんとか成り立っています。

​では在宅医療はどうか?と言いますと、多くは訪問診療は開業医に委ねられます。病院勤務の医師が訪問診療を行うことは少なく、役割の分担だと考えられています。

​今後高齢化は加速し、2025年には在宅医療を必要とする患者さんが溢れかえることが予想されています。

当クリニックでも身体が不自由になり通院が困難になる方が増えて来られています。

​2007年開院当時からずっと訪問診療を行っておりましたが、今後はさらにそこに注力していきたいと考えております。

常勤医師が本院・分院と合わせて3名になったこと。

地域の総合病院、また地域の訪問看護ステーションや介護事業所との連携を14年間のクリニック業務から深めさせていただけたこと

こうしたことから、今後は訪問診療体制を拡充し、看取りまでを行わせていただきたいと考えております

 

県立総合病院を退職し地域医療に少しでもお役に立てればという思いで開業を決意しました。

今後は一層守山市を始め近隣の方々が安心して暮らせる街づくりのお手伝いができましたら嬉しく思っております。

​何卒よろしくお願い申し上げます。

                 守山さくら内科クリニック

​                 院長 尾柳知佐子

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