top of page

オミクロン対応ワクチンを待つのかという質問

最近は外来に定期受診される60歳前後の方からこのご質問をよく受けます。

4回目接種は60歳以上だと対象で、59歳以下だと非対象。

オミクロン対応ワクチンは全員が対象という事から

どうしたらいいんだろう・・・と考えられる事すごくわかります。


私は4回目接種はしました。

おそらく5ヶ月を待ってオミクロン対応ワクチンを接種する事になると思います。

7月に接種をしたので12月が接種時期になります。


日本が世界から見てBA5が猛威を振るってしまった原因としては、

日本人は全人口の1割程度しかまだ感染していなかったということ、同時期にワクチンの効果が薄れてきていたことなどが相乗効果となり

この大波の第7波が来たのでは?と推測されています。

このまま高止まりが続いて、インフルエンザなどが流行するかも?と考えると

対象者はなるだけ4回目接種はしておいた方がいいのだろうとは思います。

ただ微妙な年代の方で(60歳前後)基礎疾患がそれほどではないような方は

なるだけワクチンの接種回数を減らしたいと思われるだろうと。

なので明らかな高度肥満、血糖コントロールのよくない糖尿病の方、脳血管障害や心血管障害歴のある方、喫煙されている方など

コロナで重症化しやすい要因を持っておられる方は

オミクロン対応ワクチンを待たずになるだけ早めに接種された方が良いのではないかと考えています。


そうでない方は、ご自身がコロナ感染に対してハイリスクであるかどうか。

満員電車で通勤せねばならず、職場で人との接触が避けられないような基礎疾患のある方などはうっておいた方がいいのかな。

逆に60歳を超えていても、ほとんど基礎疾患らしきものはなく、家族も子供は同居していないような状態で接触も限られている場合は感染リスクをできるだけ避けるように過ごしてオミクロン対応ワクチンが出たらなるだけすぐに接種するという考え方もあるなと思っています。

ワクチンが絶対的ではありませんし、4回接種をして1ヶ月後の方が現にコロナ感染して来られた方を数名知っています。

確かに皆さん非常に軽微な症状ばかりでしたがそれもたまたまなのかもしれませんし

何が絶対なのかはもっともっと時を経ないとわからないのではないかと思っています。


一応9月30日でもって現在の4回目ワクチン接種業務は終了ということの内容が行政からは連絡が来ております。

その後の事はまだ私たちの元には情報は回ってきておりません。


インフルエンザワクチン接種が10月から始まることを考えると、10月からはコロナとインフルエンザワクチンの2種類のワクチン接種で又医療現場はちょっとした混乱が起こりそうです。今年は昨年よりもインフルエンザワクチンの供給は多いようですので

希望される方はほぼうてるのではないかと思いますが、昨年は「多分流行しないだろうからうちません」という方も多かったので今年は流行が予想されるのでひょっとして又予約が取りにくい状況になるのかもしれません。


この冬は世界中が再びコロナ流行を経験するのでは?と考えられています。

いつになったら終わっていくのか、先が中々見えません。

重症化率は下がっているようですが、子供たちもたくさんかかるようになったことで

子供の犠牲者の報告がされています。

確かに数は少ないのですが、子供が犠牲になることだけはやはり悲しくて仕方がありません。

どうしたら子供たちを守ってあげられるのだろうと考えますが

相手を選ばないウイルスという敵の前では私たちもなす術がないのかもしれません。

ただワクチンをうてる年代にはできるだけワクチン接種を。

周りの大人はできるだけ子供に感染させないように。

特効薬がない現状ではこれくらいの対策しかとれそうにありません。


早く子供たちがマスクなしで笑顔で走り回れる世界になりますように・・と願います。




閲覧数:119回0件のコメント

最新記事

すべて表示

令和6年1月初旬の発熱外来の状況

昨年の令和5年1月1日に発熱外来をさせていただいた時には、わずか3時間程度で40名近い患者さんから連絡があり、ほぼ全ての人が新型コロナに感染しておられました。 今年は新型コロナ感染症への警戒感も徐々に薄れて来られ、重症化する方も数年前と比較すると減少したこともあり発熱外来を年末年始にオープンすることなく6日間のお休みをいただきました。 そして1月4日から通常外来を始めさせていただき、3日間の診察を

令和5年12月で~~発熱の方がどんどん増えてきています

11月中旬頃までは新型コロナの新規感染者は数日に1件から2件ある程度であったのが、11月末からまた増加傾向です。 インフルエンザは8月ころから増え始め未だ減少の気配がなく毎日のようにA型の方が多く来られます。 インフルエンザA型は学生さんの間で流行しており、その親御さんが一緒に感染されるという感じで、ご高齢の方でインフルエンザの方は少ないように思います。 ただコロナ感染は確実に増加傾向。今回はさす

糖尿病薬のあやまった使用法

最近どんどん認可されている糖尿病薬で、体重を落としながら血糖を下げていくものが ネットなどでも話題になっています。 アメリカでは肥満の治療にも使われたりするので 確かに糖尿病じゃない人に使うのが絶対に危険というわけではないのです。 ただ日本ではまだ糖尿病患者様にしか認可されていませんし そもそもアメリカの高度肥満と日本人の考える肥満とは次元が違う話です。 でも女性の「痩せたい!!」願望につけ込んだ

new07 (1).gif
bottom of page