top of page

3回目新型コロナワクチンブースター接種について

現在デルタ株に置き換わる形でオミクロン株が増加しつつあります。

日本でも今後増えていくことが予想されます。

現段階でわかっていることは、デルタ株よりも感染性を増しているということであり、

その毒性などについての詳細は論文ベースでの報告はまだありません。

ただ現段階では重症化の報告などはまだされておらず、弱毒化の可能性も示唆されておりますが、とにかく全貌が明らかになるまでは今までと同様の感染防御体制で臨むことが最善ではないかと考えております。


オミクロン株はとにかく変異部分が多くて、従来のワクチンによる感染防止効果は薄れるのではないかという事が予測されております。

ただ重症化についての防御機能については期待されており、又デルタ株も十分世界中で蔓延している背景もありますので、3回目ブースター接種はより新型コロナ終息に向けた対策としては有効であろうと考えております。


当院ではファイザーコミナティーによる個別接種を行ってまいりました。

3回目ブースター接種につきましても当院で個別接種を行うべく準備を進めております。

1回目・2回目は個別接種は全てファイザーで行われておりましたが、

国から供給されるワクチンがファイザーとモデルナがほぼ同量であり、個別接種においても

ファイザーとモデルナを使用することになりました。

その供給量の割合などはまだ未確定ですので、今後随時アップデートして参ります。


混合接種についてはかなり以前から欧州では行われており、論文ベースでその効果についても報告されておりますが、副反応等については混合接種で増加するということは統計的には差はなく又効果についても有効性は低下しない事が知られております。

1番心配されるところはモデルナワクチンによる若年層での副反応の強さを経験された方が多く、3回目はモデルナを打ちたくないと感じておられる方のご意見を多く耳にしました。

モデルナとファイザーは同じメッセンジャーRNAタイプのワクチンでありどうしてそこまで副反応に差があったのか?

その答えは容量の差でした。モデルナは明らかにメッセンジャーRNAの量がファイザーより多く、このため副反応の出現が多かったことが知られております。

このため小さな子供にはモデルナワクチンを1回目・2回目ともに非常に量を減らして接種を行い(アメリカなどで)副反応がほとんどなく効果も高いことが証明されております。

3回目のブースター接種は、初回の0.5mlから0.25mlへと半量となりますので

副反応の出現は随分緩和されているようです。

この点については、日本よりも先に接種を進めている諸外国からの科学的証拠がありますのでどうか必要以上にご心配なさらずに、接種を受けていただけたらと思っております。

大切なことはなるだけ早急に3回目の接種を行うことであり

ワクチンを選択しているとその時期を逸してしまう可能性がございます。


私自身もまだ3回目接種を受けておりませんが、8ヶ月目の3週前に接種券が届きますので、もうそろそろ届くのだろうと思います。

わたくし自身は、混合接種をご心配されている方々のためにも、できれば3回目はモデルナワクチンを希望しておりますが、これも供給のされ方もありますので

選ぶ事は難しいのかもしれません。

ただ3回目接種の状況がどのような感じであったのかはなるだけ皆様に報告をさせていただきたいと考えております。


少し新型コロナ禍の先が見えてきたのかもしれません。

皆様も大変お疲れだと思います。

気持ちも沈みがちの方も多いです。

あともう一息と一緒に頑張ってまいりましょう。


閲覧数:177回0件のコメント

最新記事

すべて表示

令和6年1月初旬の発熱外来の状況

昨年の令和5年1月1日に発熱外来をさせていただいた時には、わずか3時間程度で40名近い患者さんから連絡があり、ほぼ全ての人が新型コロナに感染しておられました。 今年は新型コロナ感染症への警戒感も徐々に薄れて来られ、重症化する方も数年前と比較すると減少したこともあり発熱外来を年末年始にオープンすることなく6日間のお休みをいただきました。 そして1月4日から通常外来を始めさせていただき、3日間の診察を

令和5年12月で~~発熱の方がどんどん増えてきています

11月中旬頃までは新型コロナの新規感染者は数日に1件から2件ある程度であったのが、11月末からまた増加傾向です。 インフルエンザは8月ころから増え始め未だ減少の気配がなく毎日のようにA型の方が多く来られます。 インフルエンザA型は学生さんの間で流行しており、その親御さんが一緒に感染されるという感じで、ご高齢の方でインフルエンザの方は少ないように思います。 ただコロナ感染は確実に増加傾向。今回はさす

糖尿病薬のあやまった使用法

最近どんどん認可されている糖尿病薬で、体重を落としながら血糖を下げていくものが ネットなどでも話題になっています。 アメリカでは肥満の治療にも使われたりするので 確かに糖尿病じゃない人に使うのが絶対に危険というわけではないのです。 ただ日本ではまだ糖尿病患者様にしか認可されていませんし そもそもアメリカの高度肥満と日本人の考える肥満とは次元が違う話です。 でも女性の「痩せたい!!」願望につけ込んだ

new07 (1).gif
bottom of page