新型コロナ禍が始まって1年以上が経過。
感染の仕方がインフルエンザとは明らかに違う事は分かっていましたが
当初は飛沫感染、接触感染が疑われていました。
1)感染者が発する飛沫を直接浴びることによる飛沫感染
2)飛沫が物に付着し、それを触った手を介して目・鼻・口などからの接触感染
最近わかってきたことは、接触感染は当初考えられていた程多くはないであろうということ。
要するに物に付着した飛沫内にあるウイルスにそれほどの感染力はないであろうということがわかってきました。
当院ではあらゆる可能性を考えて、頻繁にアルコールで様々な物を消毒しておりました。今後もそのスタイルを変更することは今の所考えておりません。
ただ接触感染のリスクはそれほど高くないと言う事がわかってきた今
最終的には手指消毒を徹底することが大切なのではないかと考えます。
手の皮膚を通って感染は絶対に成立しないので、最終的には手さえ清潔にしていれば大丈夫なわけです。
じゃあ一体どんな形式での感染なんでしょうか??
やはりエロゾルによる空気感染、そして無症状感染者とのマスクをしない会話や会食が圧倒的多数を占めるようです。
結果、いくらマスクをしていても密閉された空間で大勢の人と過ごすのは危険。
そしていくら換気がいい場所であっても近い場所でのマスクを外しての会話や会食も危険。
私達がしてきた事は概ね間違ってはいません。
物の徹底消毒のみがそれほど必要ではなかったという事であり、三密の回避、マスクをしない会話の回避、会食の回避、手指消毒の徹底
これがコロナ感染のリスクを最小限にする方法です。
大阪では大変なことが起こっていると思います。
ただ私の親戚はほぼ大阪に住んでおりますが、誰も感染しておりませんしその周りでの感染の噂もないようです。
上記三密の回避、会食の回避、マスクをしない会話の回避を守っている人達はやはり感染リスクは少なく
大勢の会食などに出かけてしまういわゆるハイリスク群が感染させあっているという実態ではないかと。
そしてそのハイリスク群の方達が家に持ち込み、日頃回避行動を行い十分留意している家族の他のメンバーに感染を広めているということかと。
変異株の感染力はものすごく強く、若い世代にも重症化する人が増えています。ただ若者は自分の身を守ることはできるわけで、今後は自己責任で自分の身を守る行動に徹するべきです。
私が一番残念に思うのは閉じ込められている介護施設などに入所している高齢者に広まってしまうことです。
この方々は回避行動が取れません。
いわゆる大きい密閉された家に閉じ込められているようなものです。
そこに無症状者や、或いは有症状の施設員が入ってきてしまったらひとたまりもありません。
無症状者が感染を広めているというのはほぼ間違いありません。
だから密閉された空間である病院、高齢者施設では定期的検査が絶対に必要であると考えています。
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