top of page

第7波のピークは過ぎていますが高止まりです

8月の初め頃は発熱のお問合せがあまりに多く

何十件も医療機関にお電話をかけて断られたというようなお話も度々耳にしました。

ようやく最近お問合わせ自体の数が減ってきました。

実際に感染者数も少しずつ減少傾向です。


オミクロン対応のワクチン接種開始がいつからになるのか、まだ厚労省からは具体的な事は示されておりません。

各自治体もヤキモキされているんじゃないかと思います。

ワクチン業務を行なっている開業医達は予約枠を設けて予約を取っていかなければなりませんので、できるだけ早く方針を知りたいところですが

何事も色々とした問題があるのでしょう。

ただインフルエンザワクチンが10月1日から通常は開始しておりますので

それの予約も合わせると

今年のワクチン接種はかなり大混乱となりそうです。

同時接種が可能であれば希望される人には腕を変えてうつ感じになるのでしょうか。

インフルエンザは皮下注射、コロナワクチンは筋肉注射になりますので。


4回目までを終えている人たちから5回目のオミクロン対応は打った方がいいのか?というご質問をよく受けます。

正直、こういったご質問に「絶対にこうですよ」というお答えはできないので

あくまでも最後のワクチン接種から5ヶ月程度で感染防御効果は明らかに減少するために

感染が高止まりであったり、あるいは感染者数が増加傾向であるときは

ワクチン接種をする方がいいとも思います。ただ断定的なお答えは難しいなと思います。


現在のところオミクロン感染が主流となっているようです。

定期的に通院されている方も結構感染されることが増えてきました。

概ね皆さんは自宅療養で過ごされており、中等症にもならずに2週間程度で改善されているケースが圧倒的に多いです。

しかし多いのは咳が残る、頭痛がスッキリしない、なんだか無理ができなくなってゴロゴロしたくなるというような症状が2週間以上続く方も散見されます。


私は乳幼児を診ませんので、実際に子供たちがどのような状態であるかは知り得ないのですが、患者様のお孫さんやお子様たちのお話を聞いていますと

大抵は高熱が出ても数日で治ることが多いようです。

中には咽頭痛がひどくて水も飲めないような子たちもいるようです。

ただ気になるのは全国で数は少ないですが、急変して小さい子供が亡くなるという事例が報告されている事です。

やはり小さいお子様もワクチン接種を考えていただく方がいいのでは・・と私自身も感じます。

やはり未だかつてないウイルスに曝露された場合にどのような反応を起こすかは未知で

コロナ禍が始まった頃よりは明らかに子供への感染率が上がったように思われます。

特に乳幼児では急激に脳症などになることが少数ですが知られており

ワクチン接種でそのリスクの軽減を図ることは可能です。

もちろん絶対ではありませんが、少しでも重症化リスクの軽減を子供達にも図れたらなと願います。


イギリスを始めヨーロッパ諸国、アメリカなどではマスク完全撤廃でほぼ規制なしの生活を送られています。

ただそこに感染者がいないわけではありません。感染者はおられるし病院の集中治療室はコロナ患者さんで埋まっているところもあります。

そういった場合は癌などのコロナ外の疾患での手術などは延期されているケースもあるようである意味医療崩壊な訳です。それを受け入れておられるのか、どういう解釈なのか

とにかく彼らはノーマスクで規制は撤廃ということのようです。


経済活動は続けたらいいのだから

とりあえず感染者数は減らすべくは個人でできるレベルの感染防御は続けたらいいのにな

と本当に思います。

イギリスではコロナ後遺症と言われる人が全人口の3%(少し定かではありません)となり、職を一時休職されたり離職されたりして経済活動が萎縮しています。

ノーマスクの規制撤廃状態だけを報道するのではなく

それによる影響を被っている実施の医療現場、そして後遺症のリスク、そのパーセンテージなどなど

もう少しメディアも報道するべきだろうと思います。


なので私は個人的には当面マスクを外すつもりはありませんし

大勢での会食には行くつもりもありません。

あえて感染しにいったところで終わる感染症ではありませんから。

複数回感染することでの、その後の様々な疾患に罹患する確率の高さを考えると

なるだけこの感染症にはかかりたくないというのが本音です。

かかってしまったらそれは仕方がないんですが。




閲覧数:119回0件のコメント

最新記事

すべて表示

最近このご質問をよく受けます。 10月からは今まで公費でまかなわれていた抗ウイルス薬のラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバが一部個人負担となることになります。 最大で9000円ですが保険負担割合によって6000円、3000円となります。 これはあくまでもわたくし自身が処方してその後の患者様の状況をお聞きした結果感じた印象としてのお話です。 わたくしはラゲブリオを処方することが多かったのですが(ある程

この夏は猛暑というか酷暑で、これからこんな夏が増えるのかな?と思うとちょっと憂鬱になります。 さて今年の夏はここ数年毎年のようにあったコロナの流行と、そして今までに例を見ないインフルエンザA型の流行が重なりました。 新型コロナは去年までだったらそろそろ数が減ってきてもいいのですが、今年は減少することなく同程度の数の方が毎日いらっしゃる印象です。 体感としては昨年と同様なので、実際には来院されず自宅

7月の連休明けから発熱の方が爆増し、それ以来ほぼ同様の感じが続いています。 1日の発熱対応患者様の数は10名程度から20名程度です。 当院では通常診察のご予約の方が別に60名程度おられますので、その方々を出来るだけ予約時間内に診療させていただき その合間に発熱の方の対応をさせていただいております。 現在は発熱患者様の年齢の高齢化が見られ、お若い方よりも中高年に多くなってきた印象です。 中高年者は未

new07 (1).gif
bottom of page