ご無沙汰しております。
新型コロナと折り合いをつけた生活に皆様ももう仕方がないな・・と諦めモードで受け入れておられる感じがします。
さて今後の秋・冬に向けて検査体制が国で提示されました。
滋賀県でも三日月知事がかかりつけ医での診療を骨子とした方針を会見でお話しされていました。
ぼやぼやしていたら、インフルエンザだってあっという間に流行しますので
とにかくクリニックとしてどのような体制で臨むのか決定するために県庁の感染対策課と言うところにご相談し質問状をファックスで送らせていただきました。
大津では診療所レベルでの唾液によるPCR検査が始まっているようですが、
これはあくまでも大津市と診療所との契約であって県との契約ではないようです。
ですので滋賀県守山市では1ヶ月以上前に電話でご質問させていただいた折には
まだ診療所との契約は考えていないという方針でありましたし、いまもそれは変わっていないようです。
以下に質問内容を貼り付けておきます。
そしてその回答についてはまたこのブログ記事にて明らかにさせていただきます。
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滋賀県庁
感染症対策室 御中
平素より私ども県民生活のためにご尽力いただき、誠にありがとうございます。
また現在、コロナ感染症対策に日夜心血注ぎ、奔走していただいておりますことに重ねて御礼申し上げます。
私、守山市でクリニックを開業しております尾柳知佐子と申します。
当方では、微力ながら地域医療に貢献したいとの思いより、3月より可能な限りでの感染症対策の元に発熱・風邪外来を設け、運用しております。
先般、三日月知事より10月以降の方針として、発熱患者に対して診療所レベルでインフルエンザ/コロナウイルス検査を行う旨の発言があったかと存じます。
秋以降、コロナウイルス感染第三波の襲来に、インフルエンザ感染者数の増加が重なった場合、発熱・感冒症状患者の爆発的な増加が起こる可能性があります。その際、医療崩壊を防ぐためにも、地域医療を担う開業医が検査を行う方向で調整がなされることは十分理解できることです。
ただ、4、5月に他地域でコロナウイルス感染症に携わった医療機関に生じた問題点、また当方で半年に渡り継続しております発熱・風邪外来から見えた問題点などを総合的に勘案しますと、診療所レベルでのウイルス検査の施行には無条件に賛成は致しかねるというのが正直な気持ちであります。然るに当方が抱く懸念やそれに対する県の考え方を知りたく、質問状を送付させていただきます。
秋以降も我々開業医が、不安なく地域医療の貢献に邁進できるため、御多忙のところ申し訳ございませんが、下記の質問にご回答いただけますようお願い致します。
尚、当質問書ならびにご回答書はインターネット上で紹介させていただきたいと思いますのでご了承ください。
質問1
医師が新型コロナウイルスに罹患した場合には、社会道義上最低1か月の休業を余儀なくされる。また、医師以外の職員が罹患した際にも、2週間程度の休業が必要となる。
現段階でも、受診抑制による診療報酬減による経営状況が芳しくなく、その上に休業となるとクリニック経営が立ち行かない状況となることが予想される。
診療所、クリニックがこのような状況に陥った時、県はどのような経営支援策を考えておられるか回答をお願いしたい。
質問2
インフルエンザや新型コロナウイルスの簡易検査における、咽頭ぬぐいなどの処置は御存じのようにエロゾルによる検者への高い感染リスクがあり、完全なる感染防御体制を取る必要がある。それに必要となるP P E(N 95マスク、使い捨て防護服、帽子、手袋、フェイスシールドなど)は、民間レベルで確保することは不可能である。
それらの十分な支給をしていただけるかお回答をお願いしたい。
質問3
診療所、クリニックで新型コロナウイルス簡易キットによる抗原検査で陽性を呈する患者が出た場合、速やかに患者の収容先の手配、患者の移動の確保をどのようにされるのか、具体的方法をお教えいただきたい。
唾液によるP C R検査陽性の場合も上記に準ずる。
医療法人さくら会
守山さくら内科クリニック
理事長 尾柳 知佐子
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