当院でも5月25日から1日12名から18名の(6の倍数です)新型コロナワクチン予防接種を始めました。
65歳以上の方ですが、当院ではなるだけご高齢の方から予約をお取りしているため
90歳台の方から開始で本日は80歳台前半になりました。
ワクチンは小さなバイアルでそこに生理食塩水を1.8cc入れて溶解し
0.3ccずつ6人分をシリンジにとります。
注射針はインフルエンザワクチン皮下注射で使われるような細くて短い針とは違い
かなり長く太さも少し太めです。
それを腕をだらんとおろしていただき、力を抜いていただき適確な位置に真っ直ぐ最後まで挿入し注入します。
痩せた高齢女性であれば上腕骨に当たりますので、そこから少し抜いて確実に筋肉内に注入します。
逆に比較的皮下脂肪の多い方の場合は筋肉内に確実に入れるために
皮膚を横に引っ張って伸ばしとにかく奥まで注射針を挿入します。
痛みは刺入時の痛みだけで注入はほぼ1秒程度で終わり、痛みもほとんどないようです。
そして注射が終わった後はその部位は揉まずに少し上から押さえていただくだけです。
特に血液がサラサラになる薬を内服している方では
挿入して中の方で細い血管が傷ついた場合に筋肉内に血液が出てしまう事があるため
3分程度上から指で押さえていただきます(筋肉内の出血は自然に吸収されますので例え起こったとしても心配ありません)
守山市は宮本市長さん始め市役所の方々のご尽力にて、非常にスムースに接種が進んでおります。
何より体育館で毎日200名前後の患者様の集団接種が行われております。
毎日7名の医師がお手伝いに行き、効率よく接種できております。
5月末からは個別接種も始まり、守山市は全国でもかなりトップレベルの接種状況かと思われます。
早々に65歳未満のハイリスク群の方々に接種を始められるのではないかと思っております。
問題は予約をどうするのかです。
とにかくお電話でのお問い合わせがあると通常診療業務がストップしてしまいますので
当院でもネットでの予約システムを導入しようと思っています。
問題は2回の接種予約を同時に3週の間隔を空けてとっていただく事の徹底で
それをどうお伝えして、どうこちらで管理するのか
試行錯誤ですが何とか良い方法を探します。
高齢者の方々の接種後の反応ですが、クリニックに通院して来られるような方(寝たきりではない方)ではほぼ1回目は腕が少し痛いくらいで何もないというのがほぼ皆様の感想です。
私の父は大変な持病持ちですが(間質性肺炎で在宅酸素、心筋梗塞にてステント留置、高血圧、ステロイド誘発性の糖尿病にてインスリン使用)接種翌日には腕も痛くないというので😅、本当に薬剤が入ったんだろうか??
私がうったんですけどね。
ただ2回目の接種後は発熱などに注意をしたいと思っています。
ご高齢の方々や、脳梗塞後やパーキンソン病やアルツハイマー型認知症などの神経変性疾患を持っておられる方は、本当に少しの発熱でも足元がふらつき転倒しやすかったり
あるいは食欲がぐっと落ちてしまい脱水から尿路感染などを起こしたりが簡単に起こってしまいます。
アナフィラキシーや若い人たちの重症の副反応にばかり注目がいっていますが
高齢者の単なるわずかな発熱が引き起こすその後の病状悪化にも十分留意するべきだと思っています。
私は脳神経内科医で、開業をしてからもやはり患者様の多くはご高齢者であるため
足元が不安定な方をかなり多く診療してきましたので、発熱がもたらすご高齢者への影響について注意喚起していきたいと思っています。
明日の日曜日は私の唯一の休みの日なのですが、午後から体育館での接種のお手伝いが入っています😅
休みなしか・・・。
コロナが落ち着いて少しゆっくり休養できる日を夢見て
頑張ります。
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