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執筆者の写真尾柳知佐子

感冒・発熱ホットラインを設けて

コロナ以前には考えもしなかった別枠での風邪患者さんの診療です。

ただ注意が必要なのは、全ての人に感染の可能性があるという事。

これを忘れると感染は広がります。

全ての人が自分が、相手が感染者かもしれないと思い行動する事が絶対必要なことです。


以上から全ての患者さん、スタッフは感染者かもしれないという考えに基づき

当院では診療に当たっております。

換気の徹底、フィジカルディスタンスの徹底、頻繁な消毒を心がけています。


ただ発熱や咳など飛沫が生じる可能性が高い方は別枠で電話回線を設けて

対応しております。

診察も定期通院の無症状の方とは動線が交わらないように最大限留意しております。


ただ5月に入り、風邪症状の方は非常に減少しています。

迅速採血・レントゲン・CTなどの検査を適宜しながら、対応しております。

ただ現段階では疑い例もない状況です。

(無症状者がいるという観点からは疑い例がないというのは厳密には間違っているのですが、多くの無症状者の後ろには必ず一定数の有症状者がおられるので、有症状者の疑い例がないという事になります)


感染は確実に減少傾向にありますし、もちろん経済活動はしていかないとこの社会で生きていけません。

現在コロナによる死亡者は600人。少なくはありません。多くの方が亡くなりました。

ただ日々別の病気で約3000人が亡くなっています。これは毎日3000人ということです。

病気はコロナだけではありません。自死もあります。

経済的困窮から自ら命を絶たれる方もすでにおられるし、これからも増えるでしょう。


私たちはどうしたらいいのか?


私にも明確な答えはありません。

なぜなら、もしコロナ感染が爆発増加し、目の前で多くの人が亡くなるような事があれば

経済をも止めざるを得ないと思うかもしれません。


でもとにかくウイルスは人に宿ります。

もちろん、人ー物ー人の感染はありますので、手指消毒の徹底は『絶対』です。

その手指消毒を徹底した上で、徹底的なソーシャルディスタンス

を行う事で活発ではないけれども、経済の再開は可能となります。


課題はソーシャルディスタンスをいかに達成するのか?


満員電車

 可能な限りテレワークで、車で通勤できる人は車で。時差通勤を図り(自治体ごとに

 厳格に計画)、中高などもフレキシブルに時間帯を変えて通学を


学校での密を避ける

 教室での生徒数を減らす。(可能なら教室数を増やす、あるいは通学させる生徒数を

 減らす)このためには、オンライン授業は導入せざるを得ないと思います。(個人的には

 好きではありませんが(笑)

 教室内は換気を常に行い、アルコールや消毒剤を使った消毒を定期的に行う。悲しいです

 が、私語は禁止。休み時間も生徒同士フィジカルディスタンスを保った接触を。

 小学生では実際不可能ですし、生徒同士の感染も少ないでしょうからそれほど厳密で

 なくていいと思いますが、高校生では必須と思います。


会社での密を避ける

 すでに取り組んでいるところが多い印象です。


飲食業・ライブなどのイベント・映画館・劇場などの再開

 おそらく、ここが一番の問題です。

 映画館は個人的には感染リスクが高い印象はありません。喋りませんし、座席の予約の

 仕方を間隔を開ければ問題がないかと。基本的には飲食を禁止にしておくのが安全策か

 と思います。でも映画製作ができないので映画館は当面ダメかもしれません


 ライブに関しては、残念ながら閉鎖された空間の開催は無理だと思います。

 これについては、もっと明確に国は言及すべきと思います。ここから1年から2年はほぼ

 今までのスタイルでのライブイベントは非常にリスクが高く最も休業しなくてはいけない

 業種かと思います。地下などにあるクラブ、バー、居酒屋なども全て同じで、当面は無理

 だと考えた方がいいと思います。

 換気自体が無理で、ソーシャルディスタンスも取れず、感染爆発の一番の原因となるもの

 です。

 個人的にはこういった業種に関しては、国が何年も休業補償をするというのは非現実的で

 あるため、別の形態での営業、あるいは業種を変えるための運転資金などの援助を

 積極的に行ってもらいたいと考えます。融資を行って(無利子無担保の)それで経営が

 うまくいかなければその融資自体を援助という形に変えるなど。

 

 地下ではない換気が可能な飲食業であるならば、テーブルの配置変え、客の座り方の

 工夫で十分可能かと。屋外にテーブルを持ってくるとより安全です。

 テイクアウトと営業形態の変革、そして国からの融資などで何とか乗り切っていただけな

 いだろうかと考えます。

 

 ご苦労されている方が大変多いと思います。

 クリニックでも患者さんは密を避けたいと思われるし、私たちも避けたいし、

 だから今までにはない事を取り入れながら、もちろんその対策には費用もかかります。

 現状で、経済的な心配がない方はいないんじゃないかと思います。(公務員は別ですが(皮肉ではありません))

 皆が、この苦境に取り組み互いを助ける事で何とか乗り切りたいです。

 

 以上書かせていただいた事はあくまで私の個人的感想です。

 

 とにかくソーシャルディスタンスと手指消毒を!!!








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