最近このご質問をよく受けます。
10月からは今まで公費でまかなわれていた抗ウイルス薬のラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバが一部個人負担となることになります。
最大で9000円ですが保険負担割合によって6000円、3000円となります。
これはあくまでもわたくし自身が処方してその後の患者様の状況をお聞きした結果感じた印象としてのお話です。
わたくしはラゲブリオを処方することが多かったのですが(ある程度の基礎疾患があり重症化が心配される方に処方したからでした)
私がその後聞き取りを行った限りは好感触でした。
比較的早くに解熱効果があり、家族の中で唯一処方されたハイリスク患者である自分のみが早く良くなったというお話も聞きました。
もちろんプラセボ効果はありますのでそこは差し引いて判断せねばなりません。
さてさてわたくしはまだ発症しておりません。
今後いずれはコロナ感染にかかるかと思うのですが、その際に
やはり私はいずれかの抗ウイルス薬の内服をしたいと考えています。
少しでも早くウイルスが体から無くなってくれるのであれば、それに対する9000円が高いのか?と言われたら(正直国はその残りの81000円を払ってくれるわけですから、)私は確かにお高いけれど内服しておきたいと考えています。
とにかくコロナウイルスが体の中で引き起こす様々なトラブルを最小限に抑えておきたいと考えます。
なにより、体全身で起こりうる血栓形成を抑えたい。
そして中枢神経系で起こしうる不可逆的なダメージを避けたい。
コロナに罹ったらなるだけビタミンをとり、よく睡眠をとりよく水分を取って十分休養するというのは大切なことだとも考えています。
そしてワクチンについてはどうか?
私はワクチンを絶対信仰しているわけではありません。
ワクチンで体調不良になられた方、ある疾患を発症されている方も存じ上げています。
でも基本的には適度に打ちながら免疫をつけながらコロナウイルスには対するべきだと思っています。
ですからもちろん7回目のこの秋から始まるワクチンは打ちます。
その上でもし罹ったら抗ウイルス薬を内服するでしょう。(私自身は高血圧や喘息などがありますので)
半年程で効果がなくなるワクチンではありますが、ワクチンの効果とそして感染防御とそしてかかった際にはできるだけ無理せずそして適切な治療薬を飲むというプランで
このコロナ禍を乗り切っていきたいと思っています。
以前から言われていることですがビタミン群をバランス良く摂ることは感染には非常に効果があります。
ビタミンD群などは現場でも用いられるビタミン群となります。
そして睡眠不足は最も感染がひどくなってしまう要因の一つであると思いますので
どうか仕事に終われて睡眠不足が続くということはないように
食事の内容よりも、睡眠が最も大切だなと思っています。ここでは不眠症の方の睡眠についてではなく、仕事に追われて自分の睡眠時間を削りながら仕事をされているような方のことです。
医師としてお願いしたいのはなるだけコロナウイルスに複数回感染していただきたくないということです。
後遺症の現れ方は人それぞれでしょう。
それがもし不可逆であったときはある意味取り返しがつきません。
とにかく若い子たちがなん度も感染してくることへの後遺障害について1番懸念しています。
そういった意味でたとえ風邪症状であり「多分コロナ?」と思っていてもそこで終わらせず
それがコロナなのかインフルエンザなのか、しばらくの間はしっかり知っておくことは大切かと思います。
コロナを侮らず、普通の風邪ではありません。
今までの風邪ウイルスとも違う動態を持ったウイルスです。
これから何が待っているのかわかりません。
だからこそ、時期尚早に判断せず、慎重に行動すべきとみなさまにお願いしたいです。
感染症は防ぎようがないところがあります。
それに対してワクチンで軽症化できるのであればワクチンは選択肢の一つでしょう。
ワクチンを選択しない場合はワクチンを打たない方は驚くほどの回数の複数感染をされているという事実はきっちり認識しましょう。複数感染するということは後遺障害の可能性は上がっていくということになります。それについてもきっちり認識しましょう。
ただたった一つの事象で持って、『ワクチンは打たない!』とか『軽症で済むなら何度かかかっても問題ないんだ』とか『一度かかかればもうかからないんだ』などといった間違った情報を鵜呑みにせず
広い視野を持ってこの感染症を捉えてください。
この冬はコロナウイルスとインフルエンザウイルスの感染が同時に起こることが懸念されています。
ワクチンが打てる状況にある方はできるだけワクチンをうち
風邪症状の際は速やかに医療機関を受診して適切な処置を受けてください。
私もそろそろ7回目ワクチンを接種する予定でおります。
また7回目ワクチンの副反応等についてはお知らせしていきたいと思っております。
どうかみなさまお身体本当に大切になさってください。
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