コロナとインフルエンザの同時流行に備えて・そして新しい偏頭痛治療薬の効果について

滋賀県でも全国的にも新型コロナ患者の人数は減少傾向であり特に重症者数は減少していることが何よりだと思います。

OECD諸国でも日本は一番新型コロナによる致死率が低く(高齢化社会であるにも関わらずです)、その対策の有効性に注目が集まっています。

マスクの装着率の高さ、ワクチン接種率の高さ、強制力の低くも国民全体が能動的に自粛を行っていたことなどが挙げられているようです。

それによって経済へのダメージの低さも世界の論文からは数々のエビデンスがあがっていました。ただマクロで見た場合のダメージの低さであり、このコロナ禍で非常に困られた方々が大勢おられたことも忘れてはいけませんね。


オーストラリアではインフルエンザが流行しています。

原因不明の肝炎、サル痘、ノロの流行などなど新型コロナ禍で皆の免疫状態も変わり、また世界のウイルスの存在の仕方も変わっているのでしょう。

インフルエンザがそろそろ復活してきそうな兆しです。

冬には・・と思っていたらいえいえ夏に流行る可能性もあります。

インフルエンザが流行したら本当にまた大変だなと思います。

症状はなんらコロナと変わらず、そしてまだインフルエンザよりは致死率が高く尚且つ比較的お元気な方も亡くなってしまうという新型コロナとインフルエンザをまだ同じ扱いにするのは乱暴で、2つの検査を行い的確に診断しそれぞれの隔離を行わないといけません。

インフルエンザが流行すれば新型コロナが影を潜めるのか、あるいはそれに乗っかってダブル感染するのか、これも最悪の事態としてはダブル感染で重症化を想定していたのが

1年ほど前です。


いずれにせよ、今のところ新型コロナは凶暴化することなく少しずつは落ち着いていく様相です。インフルエンザはワクチンや抗ウイルス薬という武器があります。

もう少し様々な感染症にできるだけかからないように注意しながら

感染防御は臨機応変に行いより快適な社会に戻っていけるように過ごしたいですね。

100%かからないようになんて無理なので、かかってしまったら十分な療養をして皆ができるだけ元気でいられるように。



話は変わりますが、新しい偏頭痛治療薬(いずれも注射薬で4週間から1ヶ月に1度来院して接種していただくもの)が始まり、当院も始めてからそろそろ8ヶ月程度になります。

非常に成績は良好で、1ヶ月のうち3分の1以上を頭痛で占めていた方もほとんどなくなってしまうような方もおられたり、吐いて寝込むような頭痛をほとんど経験しなくなって精神的に楽になられたりという脳神経内科医にとっては何とも嬉しい薬が登場してくれたものだと思っています。


今までの偏頭痛の治療とは、予防薬を選び処方するもそれほどの効果はなく

トリプタン製剤という片頭痛が起こる寸前にそれを止める薬に頼るしかありませんでした。

でもそれすらもあまり効果がない方もおられ

女性は月経痛とも重なり薬物乱用に至ることが多いのです。

人生を頭痛と共に生きているような方に、効果があまりない薬を処方することくらいしかできないケースもありました。

でも子の新しいCGRP製剤という片頭痛治療は新たなフェーズに入ったような気がします。

使わなくても、これがあると思うだけでも片頭痛で苦しむ方々が精神的に楽になられるんじゃないかと思います。